私が大学1年のときの4年生というのは、就職活動がまだまだ楽な様子だった。今もあるのかどうか分からないが、「内定者拘束」と呼ばれるイベントがあった。内定を出した学生に、他社への就職活動をさせないため、口実を作ってどこかに連れ出し、一日中、拘束するというものだ。
具体的には
- ひたすらボーリング
- 箱根の温泉に旅行
- 飛行機に乗って沖縄まで連れて行かれた
なんて話を聞いた。私が4年生になったときは、そもそも内定が非常に出にくい年で、こうした行為はあまりなかったように思う(もちろん、最優秀の学生に対しては何らかの囲い込みをしていたと考えるのが自然)。私が内定が出たのはものすごく遅かったため、こうした「拘束行為」とは無縁だった。
そんなことを思い出したのは、こんな就職サイトを見つけたからだ。
人事の方とお肉を一緒に食べることで、打ち解けた雰囲気で、企業研究をすることができる
登録だけしておいたらスカウトメールが来て焼肉か寿司をおごってもらえるなんて、なんて良い仕組みなんだ!と思って登録画面に進んだら、どうやら現役大学生しか申し込めないようだった(卒業年度を入力する欄がある。既卒はダメらしい)。お願いだから転職者用のサービスも始めて下さい。
昔は、就職したい企業にはがきをひたすら送って、説明会の連絡を待つとかいう今の時代なら罰ゲームのようなアナログ的な活動をやるしかなかった。登録だけしておけば関心持った企業の人が連絡してくれるサービスがあるなんて夢のようだ。たぶん、体育会系の学生なんかは、自分たちが思っている以上に、企業側が求めていると思う。
転職する人が徐々に増えつつある日本だが、新卒時に入った会社でずっと働き続ける人がまだまだ多い。学生の皆さん。しっかり企業研究して、間違っても斜陽産業に足を踏み入れないようにして下さいね。
なお、成長産業に入れば、焼き肉でも寿司でも好きなだけ食べられます。いいな~