ネットサーフィンしていたら、酉年生まれが十二支の中で最も少ないというニュースが目に留まりました。総務省の統計が12月末に出ていたようです。
うちの娘も酉年生まれなので、気になって発表資料を読んでみました。それによると、酉年生まれの人口は943万人。最も多い丑年(1108万人)生まれの85%しかいないレアキャラだということでした。
- ①丑年(うし) 1108万人
- ②子年(ねずみ) 1091万人
- ③未年(ひつじ) 1087万人
- ④巳年(み) 1082万人
- ④申年(さる) 1082万人
- ⑥辰年(たつ) 1076万人
- ⑥亥年(い) 1076万人
- ⑧寅年(とら) 1073万人
- ⑨卯年(う) 1057万人
- ⑩午年(うま) 1027万人
- ⑪戌年(いぬ) 986万人
- ⑫酉年(とり) 943万人
酉年、圧倒的に少ないですね。これは、第2次世界大戦の最終盤と重なったため、1945年生まれ(2017年中に72歳になる方)が少ないという事情があるようです。なお、酉年の中で最も多いのは1969年生まれで185万人いらっしゃるとのことです。
- 1969年生(48歳) 185万人
- 1981年生(36歳) 151万人
- 1957年生(60歳) 145万人
- 1945年生(72歳) 128万人
- 1993年生(24歳) 119万人
- 2005年生(12歳) 105万人
- 1933年生(84歳) 96万人
- 1921年生(96歳) 14万人
うーん冷静にこの数字を並べてみると、1945年生まれと比べて1993年生まれ&2005年生まれが少ないって、年金制度維持の観点からすると、かなり厳しいですね。この先、爆発的に人口が伸びることは考えにくく、その意味では、日本全体が斜陽産業化していると言えますね。
もちろん、人口だけが国力を示すわけではありませんが、働いて税金を払ってくれる人がいないと国家運営は成り立たないわけです。現役世代が今よりもずっと長く、最低でも70歳くらいまでは「税金を払う側 」にとどまる必要が出てくるでしょうね。この記事を書きながら、大学時代の恩師が学生たちに何度も強調していた言葉を思い出しました。
将来、何をやってもいいが、税金を浪費するタックス・イーター(Tax eater)にはなるな。税金を払って社会に貢献するタックス・ペイヤー(Tax payer)になれ。
いまのところ、勤務先の会社が給与を支払ってくれていますので、私は税金を払う側にいますが、いつまで持つことやら。。。リストラされたらどうしよう。
なお、今回ご紹介した統計で、一つだけ明るいデータがありました(個人的に)。それは、2005年生まれの人口の男女比。105万人のうち、男性54万人:女性51万人とのことで女性のほうが3万人も少ない!うちの娘、売れ残らないといいな。稼ぎのいい男性と結婚して、斜陽産業にいる父をうらやましがらせて欲しい。もちろん自分で稼いでくれてもいいよ。ちなみに1993年生まれは男性61万人:女性58万人、1981年生まれの場合は男性76万人:女性74万人で、やっぱり男性が余ってる。今年24歳・36歳になる女性のみなさん。同窓会があったらチャンスです!
ところが、これが1933年生まれ(今年84歳を迎える方々)になると男性38万人:女性58万人と逆転する。平均寿命が女性の方が長いからでしょう。男性側からみると「なんと生きにくい世の中!」となりますが、娘が生まれた瞬間から私は女性サイドから世の中をみています。心底、ほっとするデータでした。