前回の記事は、2014年のダボス会議での安倍首相のスピーチの話で終わってしまいました。
ダボス会議について私が知ってることを列挙します。
- 参加者はだいたい2500人~3000人
- 参加は招待制
- 政府首脳が参加するような目玉セッションは、ネットで中継される
- 企業トップはお金を払って参加している。
- 何か結論を出すような会議ではない
- 人脈構築には最適。朝食会から夜のパーティーまで、参加者は大忙し。
- 期間中、ダボスおよび周辺のホテル・貸別荘は満室
- 期間中、ダボスのレストランは貸し切られることが多い
- 期間中、ジャパンナイトと呼ばれるイベントが行われ、日本酒や寿司が振る舞われる
大したことは知らないようですね(苦笑)。大げさなタイトルを付けてしまって申し訳ありません。
世の中では、ダボス会議は「世界の行く末を決めている」という話がまことしやかに出回っています。まあ、世界中のトップエリートたちが集うことは間違いないですけど、彼らが何か決めている訳ではない。もちろん情報が命の現代社会では、エリートたちの人脈に加わることが大事だし、そこからビジネスのヒントが得られるケースも多いでしょう。そういう意味では、ダボス会議に招待される人物になることは、さらなる飛躍の手がかりを得ることと同義と言ってもいい。
ただ、ここに集まる人たちの多くは、グローバリゼーションを信奉し、格差社会の是正に取り組むと言いつつ、自らは高給を得てきたわけです。そんな彼らは、昨年6月の英国民投票、昨年11月の米大統領選で、そういうエリート層に反発する人々から手痛いしっぺ返しを受けた。これから、英国はEUを離脱し、米国はトランプ氏が率いることになります。欧州は混乱が避けられないし、米国でビジネスを行う企業はトランプ大統領の発言に右往左往することになるでしょう。
ダボスに集まっている人々は今、何を思っているのでしょうか。そんなのどこ吹く風とばかりに、チーズフォンデュでも食べてるのかな。
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